武井誠 ホームページイメージロゴマーク ホーム   活動日記   活動予定   プロフィール   お問い合わせ
小さな声が街を変える 支えあい・ともに生きる いのちを大切にする街づくり 武井誠 坂戸街づくりサイトです
ホーム  > 2007年度デイリーレポ(詳細版)記事一覧  > 「やっぱり憲法と生きたい」

「やっぱり憲法と生きたい」

「武井誠 市民運動デイリーレポート」の一部記事について、その詳細報告を掲載しています。
このページは、2007年9月28日掲載デイリーレポート記事 「やっぱり憲法と生きたい」 の詳細報告です。

以下、元記事。

「やっぱり憲法と生きたい」は、労働大学出版センターというところに勤める娘が編集したブックレットのタイトルです。この度、発行されました。定価500円。購入ご希望の方は、お問い合わせ欄からどうぞ。
「編集後記」をデイリーレポート詳細版に紹介させていただきます。私は、いい文章を書いているなあと思いました。

「やっぱり憲法と生きたい」編集後記

ブックレット表紙写真  ギリシアを旅しているときに、あるアメリカ人に出会いました。日本に何度も行ったことがあるという彼に、私はどこに行ったのかを尋ねました。“Okinawa,Yokota,Atsugi…”・・・彼は、米兵でした。
 ギリシアに来たのも軍の任務ということでした。空軍に属する彼は、航空事故でつくった大きな傷が、頭部に3つもありました。一緒に乗っていた兵士の4人は死に、彼は一命を取り留めたそうです。

 私は、「自分の命も他人の命も大切にしないような軍隊になぜ入ったのか」と彼に尋ねました。両親が共にスラム出身だった彼は「職業」として軍隊に入る道を選んだと話してくれました。「別に好きでやっているわけじゃない。ただの仕事だ」と。彼にとって軍隊の任務は「仕事」であり、兵士は「職業」でしかなかったのです。そこにあるのは、お金がなく、社会的に弱い立場の人たちから軍隊にはいるというアメリカの社会構造、権力者が弱者を利用しているという事実でした。

 日本で生活していて、彼のことを思い出したのは、日本がアメリカのような社会に近づいていっていると感じたからです。格差社会は多くの貧困層をつくりだしました。働いても生活していけないほど苦しい。生活できるだけのお金はあっても、働きすぎて病気になったり過労死したり・・・。いったいどうしてここまで人間の命が軽く扱われるようになってしまったのでしょうか。これで、憲法を変えて、自衛隊が軍隊になったら、やはり生活の苦しい人から「職業」として軍隊に入っていくことになるのでは・・・・?

 そんなとき、ふと思いたって、日本国憲法を読み返しました。まず、前文を読み、現実とのギャップに改めて驚き、いったいこれはどこの国の憲法だったろうかと思いました。
 けれど憲法は、今の社会の中での希望のようにも思えました。一人ひとりが大切にされ、自由に生きることのできる権利を保障した憲法がある限り、私たちはその権利を主張でき、侵害されたら、それはおかしいと言うことができます。戦争にも行くことはありません。

 アメリカのような社会になる前に、憲法の視点から私たちが「生きる」ということについて考えたいと思い、このブックレットを作成しました。憲法とこの社会のあり方について、考える材料にしていただけたら幸いです。(武井芙由子)