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「入試改革」を語り合う県民集会

「入試改革」を語り合う県民集会 「武井誠 市民運動デイリーレポート」の一部記事について、その詳細報告を掲載しています。
このページは、2007年10月06日掲載デイリーレポート記事 「入試改革」を語り合う県民集会 の詳細報告です。

以下、元記事。

さいたま市で行われた「入試改革を語り合う県民集会」(写真)に参加。2年後に、公立高校入試のしくみを大きく変えることを県教育委員会が発表。あまりにも問題が多い「改悪」なので反対の声をあげていこうということになりました。
直接「被害」をこうむるのは現在、中学1年生の子どもたちです。詳しい内容についてのご質問などは、埼玉教育フォーラム事務局(048-823-4061)、または、このホームページ「お問い合わせ」からどうぞ。
県民集会について、「朝日新聞記事」と「集会決議文」をデイリーレポート詳細版で紹介します。

2007年10月06日「入試改革」を語り合う県民集会 朝日新聞朝刊記事

公立高校入試改革「生徒切り捨て」 市民団体が反対集会

 県が2010年度に導入する県公立高校の入試選抜(入試)制度は問題点が多いとして、導入に反対する集会が5日、さいたま市浦和区で開かれた。

 埼玉教職員組合を中心に構成する市民団体「埼玉教育フォーラム」が主催し、教職員ら約50人が参加した。パネルディスカッションでは「点数主義に偏り、学校が特色に合った多様な生徒を選抜できない」「生活態度や部活動が軽視され、学力がネックで前期入試に失敗した生徒の切り捨てにつながる」などの意見が出された。

 県教育局は、現在の中学1年生が受ける10年度入試から、
1.日程を現在より2週間遅らせ、2月中旬に行う、
2.前期入試に、これまで後期入試で行っていた学力検査を行う、
3.前期入試の合格定員をこれまでの4割程度から8割程度に増やす、
 という方針を決めている。

「入試改革」を語り合う県民集会決議文

子どもたちに不安と負担をもたらす入試「改革」の見直しを求める決議

 埼玉県教育委員会は、現在の中学一年生が受検する公立高校入試から、入試制度を大きく変えようとしています。埼玉県の公立高校の入試日程は、他県に比べても早い時期に実施されていることから、当初の入試改善の目的は、入試日程全体を遅らせるというものでした。確かに、今までの入試日程が現在の日程より全体的に遅らせるものになりましたが、前期入試で5教科の学力検査を実施し、その段階で平均すると8割もの生徒の合格を決定するという内容になっています。それは、今までの前期入試が後期入試の性格に変質されることを意味します。そして、後期入試の日程を3月に移し、3教科入試を実施するとしていますが、事実上定員補充的な性格に変質することを意味します。つまり、現在の後期入試の学力検査が2週間程度早まるのです。

 私たちは、この入試「改革案」に強く反対します。2月中旬に実施される前期入試で8割もの生徒を合格させるということは、そこで不合格になった小数の生徒たちは大きな不安を抱いたまま、最後まで中学校生活を送ることを余儀なくさせられるのです。クラスの仲間のほとんどが進路決定をしているのに、自分だけが取り残されたというプレッシャーは15歳の子どもにはかなり過酷ものであることは容易に想像できます。
 また、中学校の5教科入試が早まることから、今よりも早く教科書を終えなければならないことになり、2月上旬には実質年間指導計画が終了してしまうことになります。そして、保護者の中には、自分の子どもが取り残されないようにと、塾や受験産業に頼る傾向が強まることが予想されます。

 埼玉県は全国に先駆けて業者テストを廃止した経過があります。当時の竹内教育長は「業者テストで早い時期に子どもたちを振り分けることがあってはならない。三年生の最後までしっかり勉強させることが大事だ」と述べました。5教科入試を早めることは、当時打ち出した埼玉県教育委員会の方針に逆行するのではないでしょうか。また、平均8割もの生徒が2月半ばで進路決定することは、私立高校との早い時期での生徒の奪い合いが生じることも懸念されます。今ですら私立高校の入試は、業者テスト廃止以前よりもずっと早まっているのです。

 私たちは、入試制度が生徒たちを一定の基準で選抜するという制度である限り、ベストの入試はありえないと考えますが、5教科入試を早めることは、現在の入試制度を学力偏重の制度に切り替えていくことにつながるものだと考えます。
 埼玉県教育委員会は、入試「改革案」を再度見直し、子どもたちに負担や不安を与えないよう最大限の配慮をすべきです。また、埼玉県教育委員会は、子どもたちの多様な良い面を評価するとして、従来の推薦制度から現在の前期入試まで、各高校の実態に即した多様な選抜を行ってきました。それが学力偏重の入試になってしまうことは、受験競争を煽りたてることになってしまいかねません。
 以上のことから、私たちは埼玉県教育委員会に入試制度の見直しについて、再考を求めるものです。子どもたちの立場に立った入試制度にするよう、ぜひ見直しを行っていただきたいと考えます。

 以上、決議いたします。

2007年10月5日
「入試改革」を語り合う県民集会参加者一同