「武井誠 市民運動デイリーレポート」の一部記事について、その詳細報告を掲載しています。
このページは、2007年12月14日掲載デイリーレポート記事 "後期高齢者医療制度の問題点" の詳細報告です。
以下、元記事。
後期高齢者医療制度についての投稿をいただきました。詳細版で紹介させていただきます。
重大な問題だと思います。いのちの重さに対する感覚の鈍い政府に、怒りを禁じ得ません。そもそも『後期高齢者』とは、なんという失礼な言葉でしょうか。これは、差別です。
昨年6月、政府与党の賛成多数で成立した、「後期高齢者医療保険制度」は75歳以上と65歳以上の障害者が対象となり、来年2008年4月より施行されます。
この制度は年金から保険料を天引きし、新たな保険料の負担を課し、滞納すれば保険証を取り上げるという制度、またリスクの高い人を一括りにして新たな診療報酬体系を設けるなど弱者きり捨ての改悪内容です。
主な問題点は、次の2点です。
1. 国は75歳以上の人と透析患者のような障害を持っている65歳以上の人から、新たな医療制度で保険料を徴収し「安らかな終末期を迎えるための医療」と位置付け、診療報酬を切り下げるなど高齢者医療の改悪を進めていること。
2. 今までサラリーマンの妻や子供の扶養になっている65歳以上の透析患者や高齢者は保険料負担がありませんでした。しかし、来年4月からは今まで保険料を支払っていなかった方々も全員、保険料(平均6,200円/月)を負担することになり、原則年金から天引きされます。
この制度が参議院選挙などで国民から批判を浴びたため、与党の自民、公明党は後期高齢者医療保険の凍結を打ち出しましたが、制度は2008年4月施行は変わらない状況です。
私たちは国民の共有財産である国民皆保険制度を守るため取り組みを強めることが必要です。
投書 透析患者より