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食品分析センターを訪問
「武井誠 市民運動デイリーレポート」の一部記事について、その詳細報告を掲載しています。このページは、2008年08月12日掲載デイリーレポート記事 "食品分析センターを訪問" の詳細報告です。
以下、元記事。
東上線大山駅から徒歩10分足らずのところにある農民連食品分析センターを訪問しました。1996年、農民と消費者の募金によって設立された世界的にも珍しい分析施設だそうです。1996年のWTO協定加盟にあたり、不安といわれる輸入食品について科学的なデータを集めたい、また国産農産物の品質を確かめたい、そしてよりよい食生活を願う消費者に情報を届けたいと、募金が募られ、設立に至りました。
学校給食パンのポストハーベスト農薬問題、漢方薬の残留農薬問題、割り箸のへの漂白剤使用問題などを明らかにしてきました。2000年、中国産冷凍ホウレンソウの残留農薬問題発見は食品衛生法改定のきっかけにもなりました。
担当の八田さんにお話をうかがい、施設を見学しました。中学校社会科の教員でしたから、一応の基礎知識はあったつもりでしたが、いろいろ新しい情報もあり、大変勉強になりました。「デイリーレポ詳細版」で報告します。
食品分析センター、八田さんのお話の中で印象に残ったこと
食品分析センター、八田さんのお話を順不同で記します。
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コンビニのおにぎりには、油が混ぜられている。(ご飯に水を加えると浮いてくるのでわかる。)機械にこびりつかないように、セロハンを抜くときにくっつかないように。味も良くなる。
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WTO協定とは、輸出入をもっと自由にということ。(安全性が極めて心配)
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ポストハーベスト、とは輸入食品に途中で虫がつかないために使う農薬。損害にならないよう、多め多めに使う。(国内のできるだけ残留しないように使用される農業とは全く考え方が違う。)
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日本の穀物自給率は28%で、世界で124位。
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この50年間で、他の先進国の自給率は上がっている。下がっているのは日本だけ。
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輸入されるジャガイモ、ニンニク、玉ねぎなどには「芽つぶし」といわれる薬が使われる。船の中で、芽が出ないようにするため。
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たまねぎの輸入はこの15年で10倍、キャベツは109倍に。スーパーなどで売られている量が変わらないということは、ファミレス、加工食品などに・・・。
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意外な輸入食品、きざみネギ、大根おろし、とろろ、柿の種、焼き鳥、「お団子の素」
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食品添加物の摂取量は増加の一途。子どもの100人に44人がアレルギーであることとの関係は・・・?
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今回の餃子問題。「加工食品」は抜け穴になっていた。
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濃縮果汁還元というのは「めんつゆの素」のようなもの。リンゴ果汁の濃縮されたものを見せてもらいました。
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日本酒のなかには、タイ米の粉を原料にしているものもあるという噂。
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遺伝子組み換え食品は、雑草だけでなく作物も枯らしてしまう農薬を開発した会社が、それでも枯れない作物を作るために考案。
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輸入小麦には残留農薬が・・・。安全なのは、やっぱり「米」。
そのほか様々な、興味深い、しかし、背筋の寒くなるようなお話をうかがった後、検査室を見学しました。
「地産地消」の大切さを再認識させられました。
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