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「校舎」とともに三春の教育は健在(県外視察報告)

 「武井誠 市民運動デイリーレポート」の一部記事について、その詳細報告を掲載しています。このページは、2008年10月15日掲載デイリーレポート記事 "「県外視察に行ってきました」" の詳細報告です。

以下、元記事。

 民主党の栗原議員と二人で、県外視察に行ってきました。視察地について今回は、私に選ばせてもらいました。
 福島県は三春町。10年ほど前に見学した教科教室型の学校が、今どうなっているか視察してきました。学校教育の大切さを再確認、デイリーレポート詳細版コーナーで報告します。

「校舎」とともに三春の教育は健在

県外視察写真

右の写真説明(上から)
1.町役場 2.社会科室(要田中) 3.ダッグアウトと貴賓席のある要田中グランド
4.コロシアムをイメージした中庭と奥校舎(要田中)
5.昇降口横の中央ホール(岩江中) 6.明るいランチルーム(岩江中)

 三春町は福島県のほぼ中央、郡山市の東に位置し、人口は約2万人。梅、桃、桜の三つの花が同時に咲くことから「三春」の名がついたとも言われています。
 1980年初頭、「校内暴力」の問題をきっかけに始まった三春町の教育改革は、学校建築というハード面からまず、手をつけました。教科教室制の学校は、全国の注目を集めました。

 私にとっては10年ぶりの、三春町訪問でした。14日に岩江中学校、15日には要田中学校を訪問、14日は地元の教職員のみなさんと、夕食をともにしながら懇親を深めることもできました。
 改革の中心的スタッフとして活躍されていた長谷川道雄先生とも再会することができました。

 雑誌「世界」2001年4月号に掲載された長谷川先生へのインタビュー「夢を語る教育改革を」の一部を紹介します。

 ・・・「学びやすさ」を第一に考えて、つくられたのがこの学校の建物です。時間的なゆとりとともに、空間的なゆとりが豊かな教育実践を作る、そう考えて作られたものです。・・・
 この学校の教室はすべて教科ごとになっていて、生徒は数学の時間は数学室へ、社会の時間は社会室へ移動します。教科室は基本的に壁のないオープンスペースになっています。
いわゆるクラスルームにあたるのは「ホームベース」と呼ばれる空間で、ここもオープンスペースです。生徒一人ひとりのロッカーがあり、冬はコタツが置いてあります(沢石中学校の場合)。そのほか、校内のあちこちに自習したり談笑したりするスペースがつくられています。
 給食は全校の教職員と生徒が食堂に行って食べます。
 そのほか校舎の中央にある多目的ホールは吹き抜けになっていて、大きな窓から光が差し込みますし、足元は床暖房になっています。・・・

 10年たっても、このホテルのような、博物館のような校舎は相変わらず美しく、これも10年たっても、まだ建て替えられていない質素な町役場と対照的。学校教育に優先的に十分な予算を・・という町民の意気込みが伝わってきました。

 そのほか、チャイムのない学校生活も続いていました。校内放送もほとんどなし。生徒は時計と、昇降口にある連絡ボードを見て行動します。ちょっと大学の雰囲気に似ているといえるかもしれません。

 一方、25分を1単位とするモジュール型の時間割などは、なくなっていましたが、校長先生をはじめ、熱く教育を語られる先生方は健在。子どもたちも、ゆったりとした雰囲気の中で、落ち着いて学習をしていました。

 10年前、「建物には思想がある」という説明を受けたのを覚えています。その意味が、少しわかったような気がしました。生徒や先生が変わっても、この校舎のつくりは、生徒が自分で考えて行動するように作られているのです。そういう教育がおこなわれるつくりになっているのです。
また、教員から市議会議員へと立場が変わり、私の関心の重点も変わったことを自覚しました。こういう校舎が坂戸にほしい。教育予算を増額し、生きた使い方をする、三春町から学ぶものはまだまだ多いと感じました。