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2008年9月議会 武井市政一般質問に対する執行部答弁・武井再質問・再答弁

武井市政一般質問に対する執行部答弁・武井再質問・再答弁を掲載します。

武井市政一般質問に対する執行部答弁

坂戸市で行われている調査、「坂戸の教育」ビジョン、全国学力・学習状況調査を実施する意義。

 (非常に多くの調査があることを報告。)
 (平成20年度の坂戸の教育は)基礎基本の定着を図る授業の一層の充実と「公共の精神」などを含め、学校、家庭、地域の連携を図り、豊かな心の育成を目指す。
 学力・学習調査の目的は、各学校が、児童生徒の学力・学習状況を把握し、教育指導や学習の改善に役立てること、など。

教職員の教材研究、子どもと向き合う時間の確保。テスト等の精選と、事務軽減の具体的内容。

 教員の多忙な勤務状況を改善する様々な取り組みを展開。
 調査分析を教育センターが行う。
 児童生徒支援員ほか、人的支援。

教育センターの在り方。活動内容。工夫できることは何か、使い勝手をよくするためのアイデア

 教育調査・研究、教職員研修・研究援助、教育相談、資料収集。市民のための教育センターをめざす。研修・研究内容をメール配信。

 都市計画法第34条第11号(旧第8号の3)の制定経緯と、当該規定に基づく年度ごとの開発許可件数と面積。

 既存宅地確認制度の廃止、その代替え措置として追加。
 15年から19年で、申請件数429件、524577.60u、1340戸。

開発許可によって生じた問題点。

指摘された点以外に、道路側溝への排水問題、新旧住民間の地域コミュニティづくりの困難さ、区画整理地内の保留地処分への影響。 開発許可にともなう問題点の対応策について。

 県からも要請あり。独自性のある制度への見直しをすすめている。

開発協議要綱を見直し、岐阜県可児市の「市民参画と協働のまちづくり条例」のような対応はできないか。

 見直しの中で、総合的に検討する。

武井再質問

再質問をいたします。

初めに、教育行政、全国学力・学習状況調査などについて。

 本日の答弁、及び文教委員会での答弁などから、いたずらに点数による競争をあおることが、教育委員会の意図するところではない、ということはわかりました。しかし、教育委員会の意図とは別に、数10億円という莫大な費用を費やす全国学力・学習状況調査のもつ問題点、悪影響は、実施2年目にして、ますます顕著になってきています。

 ヒドゥンカリキュラム(隠されたカリキュラム)という言葉があります。子どもたちは明示的に教えられなかったことも学びます。教師の教えや学校生活、学校制度そのものの裏に潜み隠れているものを、教師の言語的なコミュニケーションに伴う表情・語調・態度・雰囲気などの非言語コミュニケーションを通して学び取ります。

 3年生の学級担任をしていたときに、私が体験したことを紹介します。

 社会科の定期試験で「あなたの身の回りにある人権侵害について一つ取り上げ、あなたの考えを書きなさい」という問題を出すことを予告し、事前にそれぞれが、ためしに書いてみた解答を評価しあうという授業をしました。私は、本番の試験で、しっかり筋のとおった文章が書けるようになったら、最終的には全員に満点をあげるつもりでした。授業は盛り上がりました。「先生は平等を言いながら、かわいくて成績のいい子をひいきしている」と、発表した子どもには、発表した勇気をたたえ、いつ、そう思ったか事情を聴き、誤解を与えたのは私の至らぬところであったと謝罪をしました。拍手がわきました。

 そんな中、成績のいい生徒の答えは、そつはないがステレオタイプで、血の通った文章にならない。つい、「テストでいい点取ろうとばかり思わないで、人権侵害という大事な問題そのものと向き合って、自分の頭で考えてほしい」とコメントした私に、彼は怒って言いました。「そんなに大切なことなら、テストに出さないで下さいよ。テストに出されるとなったら、出題者の気に入る答えを書こうとするのは当り前じゃないですか。」

 「大切なことならテストに出すな」私は、彼のパラドキシカルな言葉を重く受け止める必要があると感じました。また、塾や学校でテスト漬けである、彼の日常にあらためて気づきました。彼にも謝罪し「よく謝るなあ。先生には意地とかプライドってものがないんですか。」という声には「ありません(爆笑)。あえていえば自分が間違っていると思ったら、生徒に謝れる教師でいることが私のプライドです。」と答え、残りの時間は、自分らしさを失うことなく、いかに受験を乗り越えるか、という議論になり、それはそれで、別の盛り上がりを見せました。

 紹介が長くなりましたが、たとえばこれが、授業という生き物が持つヒドゥンカリキュラムであり、テストというものが持つヒドウンカリキュラムです。

さて、全国学力・学習調査の場合はどうか。今の問題を含め、いくつかの問題点を、順不同で紹介します。

 学力テストに伴って、学習環境について問う質問調査は、90項目以上にのぼります。初めは、「自分には良いところがありますか」「自分は家の人に大切にされていると思いますか」「先生から認められていますか」「家に本は何冊くらいありますか」「年に何回くらい旅行、美術館、スポーツ観戦などに行きますか」といった質問までありました。学力との相関を分析するのが目的ですが、わざわざ調べなくてもわかることばかりではないでしょうか。なによりも回答行為を通して、先生や家の人に認められていない、自分の環境が文化的に恵まれていないことなどに、気付かされた子どもはどんなに傷つくことでしょう。さすがに、その多くは、修正されたようですが、今も100項目に近い質問に、子どもたちは答えさせられています。

 採点の集計は、民間企業(教育産業)に丸投げされています。膨大なデータは、子どもの勧誘や、企業PRの基本戦略にどれほど大きく役立つことでしょう。収益を度外視しても請け負いたい業務でしょう。市販される全国学力テスト対策問題集が飛ぶように売れているというのはなにを表しているのか。ちなみに、個人情報の保護という観点からも、これは大きな問題です。

 試験の内容について、1点だけ例をあげます。たとえば中3国語Bの、芥川龍之介「蜘蛛の糸」を読んで自分の考えを80字以上120字以内書かせるなどという問題は、現場の教師でも採点基準の設定や正誤の判断が難しい問題です。ところが、実際の採点は、民間企業と人材派遣会社との契約によって派遣された人たちが行っています。採点基準をめぐる混乱が、集計作業のスケジュールを大きく狂わせたという情報があります。点数に子どもの学力実態が表されているかどうか疑問です。

 最大の問題は、他県、他市、他校には負けまいという競争が始まっていることです。大阪府では、橋下知事が暴走しています。小学校に勤務する私の友人の教員は、テストの点をあげるのは簡単だ。似たような問題で練習すればいい。実際のところ、今年はぐっと良い成績になった。管理職も誇らしげだし、私もうれしい。しかし、このうれしさの中に、試験の点数だけで子どもを見てしまうような教員に、堕落する危険性が潜んでいる、と言っていました。悉皆調査では、こういう競争が起こることは自明であり、むしろ実態を把握するならば、特に準備をしないで試験を受ける抽出調査の方が適切です。費用も比べ物になりません。

 東京足立区では、テスト中に教員が生徒に答えを教えるという不正が発覚しました。43年前の全国学力テスト実施の時、愛媛県で行われていたという、教員が机の間を見回りながら、誤ったところを指さす「田植え方式」の再来です。
加えて、障害を持った生徒を、受験者から外すという差別も起きています。
点数をとれない子が休むと平均点が上がるのではないかと期待するという、ゆがんだ人間観、価値観が広まっています。

 まとめると、

 学校は競争にさらされ、学力による序列化と学校の商品化が進み、学力は低下する。
 子どもと教師に深刻なストレスをもたらし、信頼関係を破壊する。
 新しい「差別と選別の教育」がおこなわれる。
 競争原理による成果主義が学校を丸呑みし、格差が拡大・固定化する。
 教育の地方自治の崩壊、「地域の教育・文化・福祉センター」としての学校の崩壊

 こういったことが危惧され、そのいくつかは、すでに現実のものとなっています。

そこで、次の2点について再質問します。

@教育委員会の意図するところと実態との乖離、たとえば、子どもたちにとっては定期テストなどに加えて、テスト、テストの連続になること、教職員にとっては実施だけでなく、その集計や分析に労力を取られて、本来の仕事に時間を割けなくなること、また、労力を割いた分だけ結果としての点数に眼がいってしまうこと、それらの行き着くところとして、保護者を含めテストの成績、順位だけに関心が偏ってしまうこと、などについて、どう認識し、どう対処していくのか。

A教育センタースタッフのご努力には敬意を表しますが、センター職員の過重労働の心配はないですか。そして、教育センターもまた、相次ぐ調査の集計や分析で、子ども、保護者、地域住民と直接向き合い、ナマのやり取りをする大切な時間が奪われている実態はありませんか。

お伺いします。

次に、都市整備行政について

一定の前進的な回答をいただきましたが、今、こうしている間にも、開発行為はどんどん進められています。ぐにゃぐにゃとまがった道、狭くて車のすれ違いや車庫入れも難しい道ができたり、道の一部分にだけ不自然に道路側溝ができたり、街灯がなくて暗い場所ができたり、猫の額のような小さな小さな公園・緑地があっちこっちにできたりしています。
これらの維持管理に係る市の費用負担の非効率性も、軽視できないのはありませんか。

そこで、次の2点について再質問します。

@ すでに入居のはじまっている地域で問題が生じた場合、あるいは、現在事前協議が進行している案件に係る、指導の考え方についてお伺いします。

Aたとえば、開発行為により設置される公園や緑地が小規模である場合、一か所に集約することはできないか、お伺いします。

以上を2回目の質問とします。

武井再質問に対する執行部答弁

教育委員会の意図するところと実態との乖離、成績・順位だけに関心が偏ってしまうこと、などについて。

 本来の目的を見失うことなく、対応してまいりたい。
 テストの市のテストについては精査し、来年度以降の対応について検討する。

教育センタースタッフの過重労働の心配は。子ども、保護者、地域住民と直接向き合う時間が奪われている実態はないか?

 使命感のもとに、責任を果たすために努力してまいりたい。

入居のはじまっている地域、現在事前協議が進行している案件に係る、指導は?。

 関係課・機関において個別に対応。
 開発協議要綱の趣旨・目的への理解を求め可能な限りの対応を指導する。

公園や緑地が小規模である場合、一か所に集約することは?

 制度上困難である。