このページは、2009年9月議会 平成21年度一般会計補正予算・武井賛成討論原稿を掲載します。
2番、武井誠、賛成の立場から討論に参加します。
今議会において、市財政の財源不足が深刻であることが明らかになりました。こういう状況を避けられなかったこと、この補正予算が提出される以前に、できることが山ほどあったであろうことが残念でなりません。私も市議会議員として、目が節穴であったと、応分の責任を感じますが、市長及び執行部の責任は重大であると考えます。市長も「市政執行責任者としての責任を痛感」されておられる以上、責任の取り方を、真剣に考えておられることと推察するものです。
しかしながら、私は、補正予算案に賛成します。
理由は2点。
第一は、財源不足が、斎場建設基金を廃止しなければならないところまで深刻であり、否決することにより、市民生活を直撃する影響が甚大であることです。このあとの財政健全化計画の厳しさが予想されるから、なおのこと、本案を可決する以外に、それを回避、少なくとも軽減する手立てはないと判断しました。
第二に、国からの交付金によって、老人福祉センター、学童保育、保育所、学校施設の地震防災対策などの事業が前進する機会を、逸してしまってはならないと、考えるからです。
もちろん二つ目の理由によって、深刻な財政状況、また、ことここにいたった市長及び執行部の責任を、あいまいにしてはなりません。
実は、財政健全化計画についても、現段階ではイメージ以上のものは示されていません。判断する材料が不足しています。「強い決意を持ってのぞむので信じてほしい」と言われても、こういう状況を招いた人たちの言うことを、にわかに信じろと言われても、信じきれない、という気持ちが払拭できません。
しかし、それについては、まもなく示される財政健全化計画、次の議会における執行部からの提案などを厳しく検討し、議論していくことを表明し、苦渋の選択として、私は本案に賛成します。